バスガイド

とあるサービスエリアで、休憩の為に停車した時の事である。

何時もの様にガイドが出発時刻を案内して、パタパタ式の時間ボード(出発時間連絡板)を
フロントガラスに出して乗務員休憩室に行く。

サービスエリアにもよるが、大体のメニューは無料で食べる事が出来るので
休憩停車は我々やガイド、添乗員の楽しみの一つでもある。
オイラは何処でも必ず「天ぷらそば」を食べる。

腹拵えも済み、タバコを吸っているとガイドと添乗員の姿が見当たらない。
あれ?まだ出発時間じゃないよなぁ・・・まだ10分もあるし、トイレかな?
と思って出発二分前にバスへ戻ると、オイラのバスが駐車スペースからバックで出ようとしている。

!!!

何でやねん、何で運転手も無しにバスが動いているんだ?
それに客も添乗員も、もう乗っているし・・・

今まさに出発して行くバスを呆然と見送りながら、運転席を見て愕然とした。
ガイドだ、ガイドが運転してやがる。
しかし運転免許を持っているとは聞いていないし、年齢的にも二種は無理な筈だ。

どーなっているんだ、これは・・・

運転手でありながら、一人置いてきぼりを食って途方に暮れた処で目が覚めた。

正直、夢で良かったと思ったよ。
ガイドにバスを奪取され置いてきぼりになるなんて、全国的にも前代未聞だからね。
それに、乗り遅れて置いてきぼりになった客の気持ちが理解出来た様な気がする。
オイラは一度も置いてきぼりにした事は無いけど、やる人はやるからねぇ。
しかし、何てアンビリバボーな夢なんだ・・・