なべつるのお茶

その日のツアーは珍しく添乗員が同行せず、ガイドが兼任していた。

午前中の立ち寄りが終了し、昼食会場へ確認の電話を入れたガイドが
「予約してある店に電話が繋がらない」と半ベソを掻いている。

詳しく聞いてみると、有名なイタリアンレストランの
ラ・ベットラ・ダ・オチアイが昼食会場なのだが、電話すると
何故か「なべつるのお茶です」と言うらしいのだ。

??? 何だそりゃ?

仕方無いのでバスを止め、オイラが電話をしてみる。
・・・「有り難うございます、なべつるのお茶でございます。」

!!! 言った、確かに言った・・・

なべつるのお茶って何なんだよ!

このままにしても埒が明かないので「イタリアンのオチアイさんですか?」と
此方から切り出してみたら「はい、そうです。」とのたまわる。

何でやねん!
ラ・ベットラ・ダ・オチアイの何処を押せば「なべつるのお茶」になるんだよ!

取り敢えず昼食会場の確認手配は完了したが、大きな謎が残った。
レストランまでの道程でガイドとこの話をしていたら、乗車していた客の一人が
ある地方の方言だと教えてくれた。

その地方の方言でラ・ベットラ・ダ・オチアイを発音すると
なべつるのお茶になる・・・らしいのだ。

それにしても訛っている、訛り過ぎじゃないのけ?

何をどう考えても「ラ・ベットラ・ダ・オチアイ」が「なべつるのお茶」にはならんよ。